雪と灰

だいたい愛を叫んでるよろずぐだぐだ日記。

お手をどうぞ、我が最愛の銀の姫


執事とお嬢様。
カーズと迷った…けど、サチ!何故なら今サチ&アシュレイブームだから!(私の中だけですが;;)

執事というのは二次元でイケメンだったらさりげなく押しが強く艶めいていると相場は決まってい……ると信じてます!
アシュレイはほら、つんでれて欲しいから!(待て

そんな感じでだらだらと。
相変わらず駄文警報大発令中ですっ!(汗
スルー推奨ですよー… 



************** 
 







しん、と。
住人のほとんどが寝静まった屋敷の夜。響くのは鈴虫の声のみ。 
フェンは重苦しい夜着の裾を引っ張って、白亜の階段を下った。 かつ、かつ、と大理石が鳴く。夜気がふわりと肩を擦り、フェンは頬を震わせた。寒い。
それでも歩みは止めない。
かじかんだ手をすり合わせて、ふぅ、と息を吹きかけて。
軽薄に笑う、執事の顔を思い浮かべる。
朗らかに、捉えどころがなくて、だけど深い孤独を宿したひとだ。ずっと、ずっと偽の名前で口に出さずにいた過去を、勝手に知ってしまったことを、今でもふと、申し訳なく感じることが、なくもない。けれど知ってよかったとも思う。……知れて、良かったと思う。彼のことを。彼の大事な、大事だったひとのことを。 
真紅の絨毯が、硝子窓から差し込む星明かりで微かに色を取り戻している。家具から伸びる影が、何だか物寂しい。自分の息遣いが、ひどく大きく聞こえた。
「……サチ」
ぽつり、と。
つい、呟いた時。ぐらりと体が傾いだ。
(……あ)
踏み外した。
そう他人事のように思い至った瞬間、がくんと落ちた己の体が熱を持つ。少し硬い何かに引き寄せられる。
瞬いて、顔を上げれば、見慣れた顔がやれやれとでも言いた気にフェンを抱きとめていた。
「サチ」
「お嬢様、何してんですか。早く寝てくださいよ」
困ったような口調で、しかし全く困っていなさ気な表情を浮かべてサチが言う。たった今迄フェンが考えていた人物だ。フェンが黙ってぼんやりと見ていると、ぐいっと腰が引き寄せられて、距離が一気に縮まった。真ん前に、サチの眼がある。腰を抱く力が、少し強まったように感じた。
「……おじょーさまー? 起きてます?」
「……起きてる」
きん、と何かが頭に引っかかった。据わりの悪い気分だ。よろしくない。
それが何か悩んでいると、サチがそっとフェンの肩を押して螺旋階段の手すりに寄りかからせる。そのまま腕を放し、くしゃりと銀の髪を撫ぜた。優しい、触り方だった。会った時からそうだ。サチは、何だかんだ言って、とてもとてもフェンに優しく触る。真面目で何でもそつなくこなすのに、妙なところで不器用な兄のように。
————兄のように?
それは違う、と本能が思った。どうしてかは、分からない。
鈴虫が一際高く、鳴いた。
「……サチ」
サチの上方が灼けた、疎らな髪が揺れる。
  首を傾げた彼に向かって、閃いたその言葉をぶつける。
「フェン、だ」
強く、呟く。
「……へ?」
サチが間の抜けた音を上げた。ぽかんと口が開いている。
「サチ。私は、フェン。フェンだ」
執拗に繰り返すと、サチは漸く意図が分かった態で、眼をくるりと動かした。
「えーと」
かりかり、と襟足を掻く。フェンはじぃっとその様を見つめた。サチは居心地悪そうに視線を泳がせた。
「お嬢様、」
「フェン」
「……オレは執事なんですよ」
「関係ない」
「それは命令?」
「何故?」
本当に不思議で首を傾げる。サチはうーんとやはり軽薄らしく見えるようでいながらも、しかし困っていると分かる奇妙な顔をした。だからフェンは一瞬ひどく不安になった。そんなに困らせてしまうようなことだったろうか。
「……——フェン?」
雲に隠れる月の如く、密やかな囁きだ。
けれどフェンにとってはそれで充分だった。胸中がやにわに暖かくなり、ひとつ、鼓動が音を立てる。
「……もう一回」
「嫌ですよ」
「サチ」
「……本っ当に、仕方ないですねぇ、お嬢様は」
 ため息が耳朶を打つ。叱られたみたいで、思わず面を伏せてしまう。だが、次の瞬間するりと顎をすくわれた。骨張った、サチの匂いがする指だ。
「——フェン。そう、オレに呼ばせる覚悟はどこに?」
いつもは軽やかに笑う目が、怖いほどに真剣味を帯びる。喉元に切っ先を突きつけられているような感覚。これが、ロカの言っていた『蛇に睨まれる蛙』の気分というものなのだろうか。
「フェン?」
「……うん」
吐息のように応える。呼ばれる名前が暖かい。熱すら覚えるそれが心地良い。皓々と照りつける満月が、サチの横顔を染め抜いた。
「……解ってない」
「?」
急にサチが項垂れた。
フェンは先程と同様、その言葉が示すところが分からず、ただぼんやりとサチを見つめる。……どうしたんだろう。
と。
ふいにぐいっと背中を抱き込まれた。
「まったく、本当にフェンは鈍いな!」
「っ、サチ、何の話」
吃驚した。 
抱きしめられながら、なんとか返せば、疲れたような、けれどどこか愉快気な笑声が響いてくる。鈴虫の鳴き声すら霞む、月光に似た、耳に気持ちいい声だ。
「フェンが悪い」
「……だから、何の話」
さすがのフェンもその言にはむっとする。何故唐突に責められなければならないのか。
「あとでそんなこと知らないってのは無しだから」
「だか、」
「覚悟しといてね? お嬢様」
「!」
冷たい唇が、耳を掠めた。偶然、だろうか。頬が自然と熱帯びるのが自分でも分かる。
けれどそれは耳に触れたような気がする、唇にではなく。


お嬢様、と呼ぶサチの声が、まるで『フェン』 と秘め事の如く呼ぶように聞こえたからだ。
それこそ、きっと彼が毎夜誰かに囁く睦言のように。 



************* 


あああすみませんなんだこの似非主従もの。誰だよ!
しかもいつの間にかサチが軽薄執事になっている!夜毎歓楽街にでも行っているのk((
 
これは、あれです、ほら、一つ屋根の下のお嬢様のこと考えてるともやもやしてくるから飛び出しているんです!ってこれじゃあ純情っぽくてなんかロカ! 
しかもしかも、全然執事感がない(泣
むしろ執事の息子とか庭師の息子って感じですね…あれー…。
というか個人的には家令とかの方が良いなぁとか思ってたんですが王道だしやっぱり執事だべ?とばかりに。……悲惨な結果と相成りましたが(涙


キャスト配置。

お嬢様:フェン
お嬢様の兄(=お坊ちゃま):ギルフォード
執事:サチ
友人(貴族の坊ちゃんとかな気がする←):ロカ
サチの死んだ弟:スノウ(なんてまんま!)
 
さりげなく盛ってみた。アシュレイとテオ出せなかったのが軽くショックですね…いやカーズとシルフィードもいないんですが。カーズは従僕かそれこそ家令でしょうか。シルフィードはやっぱりロカのお兄ちゃん? 

公爵子息 アシュレイとメイドフェンとか書きたい(懲りなry
商家の坊ちゃんロカとお嬢フェンのほのぼのらぶとか(まだ言うか


ほんっとうに失礼致しました;; 

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うだうだおたく日記です。ときどき二次創作。
某アイドルゲームに人生吸われてます。

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